ゆるっとキモノと、ビールと。

ハレではなくケ。ゆるっと着物を着て、楽しくビールを飲めたら最高。

キモノ読本:お気に入り着物十二ヵ月 〜変幻自在なキモノ〜

fussaというユニットが書いた『お気に入り着物十二ヵ月』という本を読みました。

 

とりあえず表紙から可愛いです、半襟たっぷりなアンティーク姿、胸キュンです。

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1月~12月まで、各月をテーマに季節コーディネートをし、それぞれの着物の説明をする、といったオーソドックスな構成の本です。fussaのお二人が和裁出身なので、各月?に着物・和小物だけでなく和裁の道具が載っているのが特徴。あんまり和裁和裁されちゃうと和裁を習ってない身としては「不勉強ですみません」となるのですが、スペースというか分量が小さくて、かつ載ってる和裁用具がちょっとこまくて可愛いのを見ると「あら和裁もいいかも」と楽しくなってきます。単純ですね。

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この本のいいところは、表紙がこてこてのアンティークルックなのに、アンティークだけでなく色々なスタイルの着物を載せていることだと思います。

この単衣なんてモノトーンで結構シックなコーディネート……けれどガーリー♡

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 こちらの薄物は結構控えめで、でもちょっと可愛い。

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 この浴衣姿は色遣いといい柄といい最高!幼稚にならない落ち着いた芥子グラデーション色のひまわりに、黒グレーのブロックチェックの帯ですよ!鷲掴み!ハート泥棒と呼ばせていただきたい!(←

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着物のルックブックって、アンティークならアンティーク、カジュアルならカジュアルと結構系統が分かれる本が多いんですけれど、作者の好みがあるから、この本は割と上手くMixしている印象です。

 

私なんかはTHEアンティークを見るのが好きな割に着ないので(理由:ずぼら過ぎて管理ができない)、アンティーク系の本を見ると羨望のまなざしを向けて終わってしまいます。そして「やっぱりカジュアル着物かな……ゆるっと着たいし……」とゆるゆるモードになっちゃうのです。なんだかこう、アンティークだとがっつりしっかり隙なく着なくちゃいけないんじゃないかっていうプレッシャーを勝手に感じてしまうんですよねー……本当に勝手にね。アイテムも多いし。

アンティーク系のブロガーさんに可愛い人が多いのもあるんですが、私お太鼓結べないし、髪も編み込みしてメイクもぱっちりとか、そんな気合い入れなきゃいけないの嫌だしなーみたいな感じ(本当にただのずぼら)。

 

でもこのお気に入り着物十二ヵ月を見ると、いいじゃん別にっていう気持ちになります。結局のところどんなテイストであっても、アンティークでも現代もののでも、その人っぽさというか好みって出るもんなんですよね。それでも滲み出るのがスタイル。きっと私がアンティーク着ても、ヘアメイクをいつもより頑張ったとしても、多分ゆるっとした感じになるんでしょう。そう思うとやりがいがない?せっかくのお洒落なのに変身できない?いやいや、ちょっぴり気楽!そんなポジティブに着物と向かい合っていきたいなぁ。そんな気持ちになりながら読める1冊です。

 

浴衣の誘惑に負ける

春過ぎて 夏来にけらし、ではありませんがもう気分は梅雨をすっ飛ばして夏モード。調子よく「夏はどんな格好しようかなーふふ」とか考え始めています。(その前に単衣)

夏……薄物の袖の振りががひらりと風になびく様よ……。
しかし現実問題、夏物って個人的には贅沢で。私はリサイクル派ですが、状態のいい夏物はなかなか少ないです。汗かく季節なのでどうしてもね。あってもいい値段します。去年買った絽は2枚とも化繊なので、洗濯できる分綺麗ですけど、やっぱり麻は憧れるなぁというところ。
 
さてそんな私にリーズナブルさを翳して誘惑に来るのが浴衣です。
この値段ならまぁ、とお財布の紐が緩みかけます、危険。以前読んだ『召しませキモノ』にもありましたね。浴衣はもう増やすまい……買ったとしても浴衣浴衣してないシックなやつ、リサイクルにはあんまり出ないし……と心に決めていました(注:低身長なのでプレタは難しいため)。
 
しかしすぐに目の前に出現する。

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黒地に白(限りなく白に近いグレー)の幾何学模様。なんだろうこの柄……斜めの縞?ジグザグの線と、曲線が交互になっています。不思議な柄。ponia-ponにふらっと立ち寄ったら有松絞の上にちょこんと乗っていました。うん、もう降参しましたよ、めっちゃシックでかっこいいじゃないですか。
浴衣というか綿絽っぽいしで夏キモノとしてもいけそう。
 
帯は現代物のキラキラなポリでも可愛いし……シンプルに麻の赤でもいいかしら。

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でも個人的なベストはこれ。f:id:itgreco:20170515132736j:plain
謎のスイスみたいな色合いの帯。フィットしてますね!ただ問題はこの帯が厚めの正絹の袷なこと……暑いかな?
 
ともあれ仲間入りした浴衣。今年はどれくらい着れるかしらと楽しみです(*´꒳`*)

ぽっくり復活 2 〜職人技編〜

さていよいよお直し開始。

 

まずは鼻緒選び。いつも赤系の鼻緒なので青系の鼻緒がいいなーと物色。がしかし、「この台は絶対赤だよ、やっぱりぽっくりは可愛く履かなきゃダメだ」と選択肢を絞られる。すみません。

 

結局押しきられて真っ赤な正絹鼻緒に決定しました。というか赤しか選ばせてもらえず(笑)前ツボが赤か黒かの二択でした。ちなみに他のカラフルな鼻緒の見せてもらったけど、そちらは「こんな安モンはダメだ」と却下……なんで置いてるんですかって感じですけど、これが台に合う合わないなんだそう。私のぽっくりは目がギュッと詰まってるいい台らしく、これにちゃちいのは合わないとのこと。うふふ、いい買い物だったかな!

 

ついていた鼻緒をささっと外し、台を瀬戸物で磨き(艶が出て汚れが付きにくくなる)これから付ける鼻緒の説明もばんばんしてもらいます。安物の鼻緒は、鼻緒の中に通る紐が全部均等にねじれていて、足の甲に当たる部分もねじているから当たっていたいんだとか。対していい鼻緒は、中の紐の足の甲に当たる部分は撚っていないから足当たりが優しいんだそう。へぇ、勉強になります。

ちなみに足の厚みと掌の厚みは一緒なんだとか。私の足は凄い薄べったいので、やっぱり掌も薄い。掌をすげ途中の鼻緒に突っ込んで確認。

 

途中で試し履きして、ちょいと調整して、完成!

afterです。

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凛々しい……!なんかゆるふわポップが一気にいい女(お嬢)風になってる!艶やかですね!ぽっくりだけど!ぽっくりなんだけど!(笑)

 

さてbeforeはこんな感じでありました(写真載せていなかった)。POPな感じでこれはこれで可愛いんですが、鼻緒はゆるいし、なんだか黄ばみがあるしでおさらばえ。

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裏は穴あきです。

 

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金具がついていましたが革を当ててもらいました。ゴムは前の持ち主がつけたのかな?下駄好きだったんでしょうね、こだわりを感じるのでそのままに。

 

さて4年ぶりに息を吹き返したぽっくり。おっちゃんも満足のいけてる姿に大変身。陽の目を見れるように、いつ履こうかな。

ぽっくり復活〜深川のおっちゃん編〜

以前の記事でも書きましたが、私下駄ラバーです。

コレクターではないので数はないですが……見てるだけでにやつく位に好き(笑)ちなみに草履は持っていません。

そして何より履物屋さんが大好き!好きな台と鼻緒を選んで、自分の足に合うようにすげてもらう……セミオーダーというかオーダーメイドというか、それでぴったり足にはまって吸い付くようになったらもうハッピー(*´꒳`*)

私みたいに最初から完成してる下駄を履いてみてダメだった人には特に履物屋さんに行って欲しい。いや本当に感動しますよ!

 

さて今回はぽっくりです。

5年近く前にたんすやさんで古着購入をしたものです。鼻緒が緩いし鼻緒可愛いくないしでずっと放置されていましたが、意を決してお直しすること。

 

向かったのは深川。富岡八幡宮深川不動尊のある下町です。

 

目的地の鈴木屋履物店に到着。

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以前散歩してた時に偶然ふらっと立ち寄り、勢いで小町を作ったお店です。台が並んでるとつい吸い寄せられちゃうんですよねー。

 

ここのおっちゃんはチャキチャキの江戸っ子。台や鼻緒の選び方から何までめっちゃ口出ししてきます。

どの位口出しされるかというと、

・千両下駄いいなって言ったら「あんたには似合わないからダメだ、こっち(小町)」と千両下駄を買わせてくれない。

・先客の女の子を指して「逆にこっちの姉ちゃんには小町は似合わないから千両」となる。

・鼻緒選んでても「あんたこういう渋いやつに興味あるんだろ?でもこの台にこの鼻緒はおかしいからやめとけ」と拒否される。

等々。大変親身にアドバイスしてくれます。私こういう職人気質なおっちゃん大好きだから嬉しい!下町ですね!

おっちゃん曰く「そういうのは分かる人間が教えてやんなきゃダメなんだよ。今はお客さんに言われた通りにやる店が多いんだろうが、俺にはできないね」とのこと。うむ、かっこいいね、粋だねおっちゃん!

 

そんなこんなでお直し開始……さぁどう変身するでしょうか(*´꒳`*)

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(参道付近にある和菓子屋さんでお団子。深川飯のおにぎり美味しかった〜♡)

 

 

ゆるっとキモノで映画館に行って、失敗した話。

前回の記事『ゆるっとキモノで銀座上陸』の続編です。

itgreco.hatenablog.com

そう、私が銀座に行ったのは映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』を観に行くためでした。

 

『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』は、1960年代に実際に起こった少年による同級生女子殺人事件をモチーフに作られた映画。1991年にエドワード・ヤン監督によって撮られ、上映後に色々、版権の問題とか監督の死亡とかで長らく眠っていた作品。約4時間と長時間ですが、ともかくカットが自然で美しく、光が柔らかく、そして暗闇が完全に闇でした。

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青少年の純真さ、危うさ、脆さ、居どころのなさ、存在意義、そして恐ろしいまでの潔白さ。そんなのが、ゆっくり静かに育って、あと一歩落ちるか落ちないかのところで……。

 

観に行ったのは銀座シネスイッチ

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銀座だしと気を引き締めて文庫にしてしまったものだから椅子にもたれかかりづらかったです。本当はカルタ結びにしたかったんですけどね。でもこれは問題じゃない。

今回の映画は約4時間と長尺。ここで事件は起こる。

 

映画館の空調が効いてない。

 

いやもしかしたら超ナチュラルモードだっただけかもしれないんですけど、ともかく体感温度としては暑い。ひたすら暑い。休憩なしだからお手洗いを考えるとがぶがぶ水分もとりづらい。でも一緒に観てた人がシャツ脱いで肌着になってるくらいには暑い。対する私は単と言えどもウール。ウールだしお腹周りは袷の帯でぐるぐる巻き。耐えられない……!!!

 

暗かったので行儀悪く足下はだけさせて観てしまいました。゚(゚´ω`゚)゚。映画館が意外と冷える話は聞きますが、こんな暑い方は想定外でした。温度調整は難しいですね!真夏は帯も単にするとか考えないとなー。ちなみに外気温は午後のお出かけということもあって丁度よかったんですよ。

 

まぁ4時間動かないなんて滅多にないから大丈夫かしら(笑)いい経験をしました。

 

ゆるっとキモノで銀座上陸。

事の起こりは映画を観に行きたいと言ったところから。

台湾の伝説的映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』を観たくて。上映してる都内の映画館が新宿と銀座だったんですよね。それで新宿の予定でキモノ着てたら「よし、銀座にしよう」の声が……。

うええぇっ?!!銀座?!銀座ですって……!?!

 

キモノはあくまでゆるっとカジュアル派。ハレではなく思いっきりケ。正絹ではなく太物(木綿、麻、ウール)を愛着する私。

銀座でキモノなんて、もう、そりゃハイソな方々がお蚕祭りなところな訳で、そんなところに太物女が行ったりしたら「あらあら、あの方ウールでらっしゃいますよ」「家着のウールで銀座にお出かけなんて、くすくす」みたいな会話が聞こえるんですよねっ?!怖いとこですよねそこ!!!(言いがかり。

 

いや私は経験ないですけどいるらしいじゃないですか、そういう方。そういうのを避けるために私はオシャレなところではなく赤提灯の居酒屋を選んでるので(おじちゃんからチヤホヤされるし笑)、わざわざ銀座行かなくてもさー!と思う訳でした。ビビってますね、本当に向かう途中の表情は強張っていたそうです( ˙-˙ )笑

 

一応目立たないようにした結果のコーディネート。

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長着:ウール(深緑にお花)

半襟:相変わらず手ぬぐい

帯    :正絹博多半幅帯、きりっと文庫結び。

足元:綿白足袋(福助)に黒塗り小町下駄。

鞄    :黒革のショルダー(クラッチバッグ

小物はなんとなくカジュアルになりすぎないようにしましたよ……!半襟どうにかしろって感じですね!

 

そうしてたどり着いた銀座。有楽町の駅辺りは気楽でしたが、元プランタン銀座辺りから挙動不審になる私。うはー前から上品な色無地?な女性が来るよー!ぎゃー!とかなってましたが、はい、ただの被害妄想でした(笑)

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結果、当たり前な話ですが別に何もございませんでした!

勿論そういうお店に入れば別かもですが、まぁ道歩いてるだけですしね。洋服の人とか、もう銀座かどうかなんて関係ない位の装いな訳ですし。私も頑なだったんだろうなぁ、街が変われど気を張らずにゆるっといたいものですね(*´꒳`*)

 

長くなったので映画の話は次に続く……。

上野散策(バベルとビール)

色々とばたばたしていたら、いつやらソメイヨシノは散り、八重桜が満開……もう鯉のぼり泳いでますね、季節の移ろいはあっという間でございます。4月はハレのキモノを着ましたが、またおいおい。

 

今日は上野辺りを散策。

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長着:しょうざんウール(黄色に花柄)

半襟:ビール手ぬぐい(いつもの)

帯    :化繊レース帯

履物:ストレッチ白足袋に小町下駄(黒塗り)

鞄    :インドの巾着

今日は珍しく帯締めよろしく黒いリボン付けました。姉妹屋さんでおまけでもらったけど、帯締めでいいのかしら?にしても落ち葉のせいかめっちゃ秋っぽい色合いに……泣。もう少し春っぽいのにすれば良かったかなぁ。

 

目的はブリューゲルバベルの塔、と思いきや、芸大の関連展示に連れていかれました。なんでやねん。

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科学的な解析により、クローン複製なる複製を作成してるみたいでした。実寸比110%の複製だけれど、本当に緻密で凄かった!絵の具も近い成分みたいです。模型も面白かった。バベルの塔は割と好きなエピソード。

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ちなみに、下駄まずいんじゃないか……!とおもいましたが、そもそも小さな展示だったので何も言われず。次は気をつけよう……( ˙-˙ )

 

他は散策!上野公園ではデコポンビールを飲み、谷中ではレモンビールを飲み、家では白ワインをくぴり。キモノでアルコール、楽しんでます♡(笑)

 

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